私は2007年に小規模個人再生を申し立てし、その後、個人再生の計画通りの3年返済で所定の債務を返済しました。1000万円あった借金が200万円となり、再生計画通り返済が完了。
そこからずっとクレジットカードが作れず苦労しました。
自己破産のほうがいい事例
私は会社員として14年勤務
退職前から借金を抱えていましたが、副業の調子がよくなり退職。
自営業となりました。
自営業となってからすぐに収入がなくなり、抱え込んでいた借金1000万円がどうしようもなくなり債務整理の相談で弁護士事務所へ。
- 自営業で収入止まった
- 借金の総額
- 相談時点での収入 月20万円前後
これらを鑑みると自己破産を選ぶのが当然。
しかし、
私の場合は住宅ローン35年を組んだ持ち家分譲マンションがあります。
妻はどうしても家を手放したくない。
私はこれを機会に賃貸生活へ移行したかった。
しかし、
迷惑をかけている妻へ申し訳ないことをこれ以上重ねたくない。
そう思って、自宅を手放さなくていい小規模個人再生を選びました。
再生計画ではギリギリ
先に上げたとおり、弁護士事務所へ相談に行った段階では弁護士費用ですら払えないほどの状態です。
そんな収入が減少した状況で小規模個人再生における再生計画を建てるのもなかなか難しいものでした。
ただ、私の場合、直近1年ほどで借金が200万円から1000万円へ増えています。
それもパチンコとFXに使ったお金でした。
方向性としては自己破産したいところですが、免責不可になる可能性もあります。
免責が降りなければ自己破産しても借金返済義務が残ります。
それって意味ないですよね。
なので、弁護士さんとかなり相談した結果、一旦個人再生をすすめる。
再生計画が途中で失敗したら即自己破産になるのが小規模個人再生です。
収入激減、住宅ローンすら払えないくらいの状況下での個人再生。
結果、なんとか頑張って返済は終了しました。
あれから12年
不動産価値が下がり、収入も減ったから地獄
妻の意見があって、自宅を手放さない人生を選びましたが、今はそこにちょっと後悔しています。
現時点で大阪市内の我が家のマンションは周辺に高いマンションが増えたせいで日当たり悪化、中国人の賃貸住人が増えてうるさくなった。建物の劣化で管理費が不足しがち。
つまり、債務整理当初と比較しても持ち家の不動産価値が著しく低下しています。
売るにも売れない。
20年ローン払ったのにも関わらず、未だに売値が借入金を上回らない。
そして、今、自営業で収入悪化して非常に苦しい。
住宅ローンと管理費の合計は月14万円
正直厳しいです。
ああ、自己破産して借金まるごと整理していたら、、。
もっと安い賃貸で節度ある生活ができてるはずなのに。。
という状態です。
2000万円台のマンションなんて手放したほうがいい
35年ローンで2000万円台のマンションをローン払いきったら。
すでに資産価値はなくなっているでしょう。
ロン返済中もただの負債でしかないマンション。
他の借金で個人再生か自己破産か迷う状況で
私のように免責不可事由が無いのであれば、いっそ賃貸マンションへ引っ越すなど、生活費を改めて抑え直す生活を検討するのも良いと思います。
私はここが大きな失敗だったなと後悔しております。
個人再生で逆に借金増えてる
個人再生の手続きから3年ほど、住宅ローンの返済計画を見直した結果、今は従来より高い分割金を払っています。
結局それって借金増えたことになるんですよね。。。
住宅ローン35年トータルの支払いが500万円ほど増えてるんですよ。
債務整理で地獄のような思いからは抜け出したものの。
結局、住宅ローンという悪魔の契約に鎖をかけられたままです。
個人再生計画の3年間の返済
借金総額1000万円から200万円になったものの、
住宅ローンのほうが別で返済総額500万円増えるなんて、、。。
ほんと、個人再生と自己破産を迷ってるならよく考えたほうがいいです。
「持ち家の将来の価値」と「残された住宅ローンの支払い計画(総額)」
これをよく見比べて勝ちがあるのかどうか?
しっかり判断したほうがいいです。
自己破産のほうがメリット大きい
私の場合、たまたま、周囲の経営者さんも同時期に自己破産してる方がいて、
彼らの自己破産手続きとその後のクレジットカード作れたりするタイミングの速さをみてると彼らは免責決定後7年でクレジットカードが作れています。
しかし、私の場合、
個人再生では返済期間が3年あるので債務整理後のクレジットヒストリーの面でもマイナスです。
クレジットカード作れるようになるのが自己破産組より少なくとも3年遅れます。
仕事上クレジットカードが必要なシーンも多く、最近になってやっと1枚作れましたが、何度考えても、やっぱり私は自己破産しとけばよかったと思ってます。
ほんとです。
個人再生のメリットと言われる持ち家を手放さない状況
コレ自体が人生最大のデメリットとして10年後20年後に重荷となることもあります。
ほんと、ツライです。
弁護士さんへ相談するのも、今どきのように債務整理専門で広告出してるような慣れた弁護士事務所へ相談するべきだったな、、。などと思うところはあります。
債務整理に慣れてる弁護士事務所ならいろんな面で不安事項が少なくて済むのでいいですよ。